『ランバン』と聞くとファッションに詳しい人なら都会によく似合うファッションブランドだとご存知の方もいるでしょう。しかし香水としてもとても有名で歴史あるブランドなんです。

クールでオシャレなブランドなので、上品で大人な印象を演出できるランバンの香水を求める女性は後を絶ちません。もともとファッションブランドのLANVIN(ランバン)が、なぜ香水のヒットに至ったのかご紹介していきます。

ジャンヌ・ランバンと香水進出の理由

実はLANVINはジャンヌ・ランバンというパリ出身の女性が立ち上げたブランドです。元プロ野球選手の稲葉篤紀選手が愛用していることで流行った香水『ジャンヌランバン』と同名ですね。

2009年に創立120周年を記念して、LANVIN創設者となるジャンヌランバンを尊敬し生まれた香水です。つまりランバンとはフランス・パリ出身女性の名前からとったブランド名なんです。

 

1889年パリのフォーブル・サントノーレ22番地に帽子店としてジャンヌが開業しました。帽子店ですが、娘のために作ったドレスが評判となりジャンヌのセンスの良さが広まりました。

そこから婦人・紳士服向けの洋服を作るブランドへと発展。さらにアクセサリーにも参入し上品な大人のファッションを展開していきました。

そして1924年ロン・ポワン・デ・シャンゼリゼ4番地にランバン・パフューム社を設立。ついに香水販売にジャンヌが目をつけました。

 

もともと高いファッションセンス・感性があったジャンヌは身にまとう衣服、アクセサリーがファッションだけじゃなく、『身にまとう香りもアクセサリー』だと確信がありました。

必ず女性たちのハートを掴めると自信があり、MARIEZEDEというロシア人女性とランバンフレグランス1stシリーズをリリースします。

 

IRISE、KARA DJENOUN、LE SILLONなど14種の香水を1925年までに発売しました。MARIEと手がけた香水はアメリカで認められ徐々にジャンヌの名が広まっていきます。

若手調香師アンドレ・フレイスとの出会いで大きく躍進

ジャンヌの勢いはとどまることなく、ランバンの香水が飛躍的な成功を遂げるキッカケとなったアンドレ・フレイスと出会うことになります。

アンドレは若手調香師でジャンヌはその才能を高く評価していました。そして1927年に手がけたアルページュがいきなり伝説的な香水として売れました。


【ランバン】エクラドゥアルページュ EDP 100mL [並行輸入品]

この成功をキッカケにして次々と人気作が登場します。1933年にスキャンダル、1934年にルメールの人気作が発売されます。

特にスキャンダルに関しては伝説的調香師エドモンド・ルドニッカに最高傑作と唸らせ、ランバンは香水ブランドとしても高い地位を獲得しました。

センスの塊だったジャンヌ

ジャンヌは地元の帽子店で見習いから始まった人物です。それがファッションブランドとして名高いブランドとなったのはジャンヌのセンスがズバ抜けていたからです。

見習いとして働きながらも、お客様に最高の接客・良いものを提供しよう!という向上心が良い商品開発に繋がったんだと思います。

そして商品を売る立場から生む立場になってからがジャンヌの凄さでした。ただの思い付きでなく経験や自身の勘(センス)を信じて成功を掴みました。

ランバンの香水はジャンヌのセンスから生み出された香水と知ったらなんだか身にまとって街を歩きたくなりますね。

ルメールやスキャンダル、アルページュは今だに販売中

伝説的な香水は多少ボトルタイトルがリニューアルされていますが販売され続けています。ルメールはルメール2。スキャンダルはジャンヌランバンスキャンダル。アルページュはエクラドゥアルページュ。

人気シリーズとして、オードパルファム、プールオム、ソーキュートオードパルファム、ハンドクリームにボディローションなど展開されています。

ジャンヌが作り上げたブランドなので集めたくなりますね。

こうした実は深かったランバン香水の歴史を知ったら、なんだか使ってみたくなります。

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